おっぱいが詰まってしまった
ご相談いただくことが多い内容におっぱいの一部が硬い、痛い、乳腺が詰まったようだ、というものがあります。
ある日、またはある晩、突然に、赤ちゃんに飲ませても乳房の一部が柔らかくならず、硬いままになってしまうのです。
そんな時、どうしたら良いのでしょう?
急に乳腺が詰まってしまった方のセルフケアの参考になれば、と日ごろ私が相談にいらっしゃるママ達に伝えていることを書いていきたいと思います。
こちらを実践したから必ず良くなる、というものではありません。
一人一人状態が違うからです。
やってみたけど状態が変わらない、または症状が強くなったという場合は、必ず助産師に相談するか、受診してくださいね。
冷やすことがオススメ
おっぱいが詰まってしまった場合、冷やした方が良いか、温めた方が良いか、と聞かれることが多いです。私は、ママ自身が冷やすことを心地よいと感じるのであれば、冷やすようにお伝えしています。
冷たいものをあてるのが嫌だなと感じる場合は、冷やすのはやめましょう。
授乳中の乳腺が詰まった時、痛みを伴ったり、赤みを伴ったりすることがあります。
どの程度冷やした方がいいのかは、痛みと赤みの状態によっても違います。
マイルドに冷やすことをお勧めする場合
硬くなっている部分を押すと痛い、うっすらと赤いといったように症状が軽い場合は、マイルドな冷やし方をお勧めします。
硬い部分に冷えピタのようなものを貼ったり、タオルでぐるぐる巻きにした保冷剤をあてたりしましょう。
がっつり冷やすことをお勧めする場合
押したりしなくても、普通にしているだけで痛い。真っ赤になっている。
こんな場合は、しっかり冷やし、なるべく早く受診するか母乳マッサージを受けることをお勧めします。
しっかり冷やすためには、保冷剤に巻くタオルを薄くして、より冷たく感じるようにします。
症状が強い方には里芋粉を水で練ったものを使って冷やすようにアドバイスさせて頂くこともあります。この方法は、皮膚が痒くなりやすいので、皮膚の状態を確認したうえで、痒くならないように練り方やあて方をしっかり伝えさせて頂いています。
どうして温めないほうがいいの?
母乳マッサージの時は乳房を温タオルで温めながら行うことが多いです。そのため、温めた方が良いのではないか、と思うママもいるようです。
乳房を温めて循環を良くしてしまうと、より乳汁が作られやすくなってしまいます。
乳腺が詰まっている時に乳汁がどんどん作られてしまうと、硬い部分はどんどん大きくなったり、さらに硬くなったりしてしまいます。
そのため、温めることはオススメしていません。
お風呂に入って温まっても同じように循環が良くなるので、さっとシャワーを浴びるだけにするようお伝えすることもあります。
ガタガタと震えるくらいに寒い場合は、温かい恰好をして、しっかりお布団を掛けて、温かくして過ごすことは差し支えありません。
水分を良く取ることを忘れずに。
星川駅から徒歩5分のスマイルベビーの外来、またはご自宅などへの訪問・出張による母乳相談/母乳マッサージを行っています。
おっぱいが詰まったなど乳房のトラブルでお困りの場合はご相談ください。
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