何式なの?
「母乳マッサージは何式ですか?」と聞かれることがあります。
答えは「日本母子ケア研究会式」になります。
日本母子ケア研究会という名称だけ聞くと、母乳マッサージの流派の一つには聞こえないかもしれません。
母乳育児推進のために、母子に寄り添い、ラクで楽しい母乳育児を支援する看護職者の研究会です。
乳房ケアや全身ケアの技術のスキルアップのためのセミナーも開催していて、私も参加しています。
おっぱいだけでなく、ママの全身の状態の見方と整え方、赤ちゃんの飲み方・飲ませ方のポイント、などたくさんのことを学べます。
また、中心になって活動している素敵な先輩方からは、技術だけでなく、多くのことを学ばせて頂いてます。
痛くないの?
母乳マッサージについて、「痛くないんですか?」と聞かれることが時々あります。
母乳マッサージは痛いというイメージを持っている方も多いです。
なので、実際に母乳マッサージを受けると、「想像していたのと違う。痛くない!」と言われることがよくあります。
以前ケアしていた方は痛くないことを余程不思議に感じたのか、熱心に私の指先を観察していました。
「指が柔らかくて、よく反るから痛くないのね」と最後に言われました。
指が柔らかいから痛くないのかどうかは分かりませんが、私は母乳マッサージが痛くないように心掛けてはいます。
でも、どんなに工夫しても痛いと言われる場合もあります。
乳腺炎のような症状があって、さわる前から痛みが強い場合などはどうしても痛みが伴ってしまいます。
授乳中はずっとケアを受ける必要があるの?
ずっとケアを受け続ける必要はないと考えています。
何よりも大切なのは赤ちゃんが上手く飲んでくれること。
1日に何回もおこなう授乳。
その授乳のたびに赤ちゃんがしっかり飲んでくれたら、その効果は大変大きいと思いませんか?
母乳マッサージを行うことで、赤ちゃんが飲みやすい状態にお母さんのおっぱいを整えるように私はしています。
そして、抱っこの仕方、くわえさせるタイミング、お口が当たっている位置、赤ちゃんの飲み方の癖、ママのおっぱいの形、などいろいろな要素をチェックして、ママにアドバイスをしています。
マッサージが終わった後のおっぱいは、ふわっふわっで、すっきりしたとおっしゃる方が多いです。
大体の方は産後間もない頃に1~2度ケアをさせて頂いて、うまく授乳できるようになったら、あとはおっぱいの調子が悪い時または卒乳の時にご連絡を頂きます。
定期的なケアを希望される方もいます。その場合は、ママの希望に沿って授乳期間中定期的にケアをさせて頂いてます。